ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか

「お金の奴隷にならないための前提は、自由時間を増やし、心にゆとりを持つこと。そのためには社会全体が働き方を変え、過剰サービスを減らす必要がある。(p79)

ドイツでは1日10時間以上働くと法律違反になる。法律によるそのような規制がドイツの労働時間の少なさの要因である。ドイツでは年間30日間の有給休暇が与えられることが一般的であり(法定では24日間)年間10日間までなら残業時間を代休に振り替えることが可能。つまり、土日に加えれば年間150日休んでいることになる。365中の41%は休んでいる計算になる。

それに対して日本の場合、法律で定められている有給休暇の最低日数は10日間であり、ドイツの半分にも満たない。しかも取得率も平均50%である。それに対して、ドイツでは取得率は100%なのがあたりまえ。

ではなぜドイツ人はそれだけ労働時間が少ないにも関わらず、労働生産性が低くないのか?

残念ながらその答えはこの本には載っていない。

この本で繰り返し言われていたのは、過剰なサービスを求めないということ。そして、大量消費・大量廃棄という鎖から自由になること。




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